こんにちは! 広告運用担当のmakotoです。
Web広告の出向先として、LINE広告を検討されている方もいるのではないでしょうか。
出稿先の媒体であるLINEは、月間利用者数が9,700万人(2024年3月末時点)と、他のSNSに比べて多くのユーザーが利用しています。今回は、そんなLINE広告を始める際に気になる広告費用について解説していきたいと思います。
なお、弊社はLINE広告の豊富な実績を有するSales Partnerとして認定された代理店です。当記事に記載の内容はその経験などに基づいた情報となっています。
LINE広告とは
LINE広告は、皆さんご存知のLINEのアプリや、LINEに提携しているアプリ・サービスに配信される広告です。
トーク一覧画面の上部に画像と文章で広告が表示されているのを見たことがある人も多いと思います。ああいったトーク一覧をはじめ、LINEアプリ上の様々な面に広告を配信することができます。
LINEアプリは月間利用者数が9,700万人以上と、人口の86%が利用するSNSです。また、10代から60歳以上までのユーザーがバランスよく存在していて、男女比もほぼ半々となっているため、偏りがなくバランスの良いユーザー層と言えます。
そのため、他のSNS広告よりも幅広いユーザーにアプローチできることが特徴になります。
LINE広告の初期費用
LINE広告には初期費用はかかりません。他の媒体の広告と同様、広告を配信した分だけ費用がかかる従量制です。
広告を出稿するにはバナー画像や動画といったクリエイティブが必要ですが、これらを作成ができる無料ツールがLINEから出されているため、自社でクリエイティブを作成すれば、制作費用をかけずに広告を開始することが可能です。
また、配信後の数値データをレポートとして出力する機能もついているため、有料の分析ツールを導入する必要もありません。
このように、自社で広告を配信する場合は、初期費用を0円で抑えることが可能です。
LINE広告の月額予算
結論からお伝えするとLINE広告の費用は下記が推奨されています。
・認知拡大やWebサイト集客が目的の場合:月30万円での出稿を3ヵ月以上
・「友だち追加」が目的の場合:月10万円での出稿を3ヵ月以上
これには理由が二つあります。
一つ目は、出稿時のオークションに勝つためです。
LINE広告(Web広告全般)では、どの広告を配信するかをオークション形式で決定します。広告費用が少なすぎると、そもそもオークションに勝てず広告が表示されないということになりかねません。そのため、広告を配信して一定の効果を得るには、ある程度の予算が必要となります。
二つ目は機械学習の精度向上のためです。
一般的にWeb広告では、どのオークションに参加するかなどは媒体のAIが判断しています。最大限のパフォーマンスで広告を配信させるために、機械学習の最適化が必要不可欠です。
どのようなユーザーに広告のウケが良いのか、つまり商品購入やサービスの登録といったコンバージョンに至りやすいのかといったデータを貯めることで、機械学習を促進させる必要があります。
そのため、広告の露出機会を増やすために月予算は30万円(10万円)以上が推奨されているほか、出稿期間も3ヶ月以上に設定することが好ましいとされているわけです。
LINE広告の課金方式
続いて、どのように広告費用金額が決まるかご紹介します。LINE広告では課金方式が複数存在し、各形態によって金額が変わります。
① クリック課金(CPC):
ユーザーが広告をクリックすることで費用が発生する課金方式です。
スマホに広告が表示されるだけでは費用が発生しないため、Webサイトに誘導するなどクリックを獲得したい場合に効果的な出稿方法になります。
【最低出稿金額】
Webサイトへのアクセスが目的の場合、最低出稿金額は1クリックあたり24円です。
② インプレッション課金(CPM):
ユーザーのスマホに広告が完全表示されると費用が発生する課金方式で、広告が1,000回あたり表示される際の費用をCPMと呼びます。
クリック課金と違い、表示された時点で費用がかかります。認知の拡大に効果的です。
【最低出稿金額】
最低出稿金額は表示1,000回あたり200円です。
③ 友だち追加ごとに課金:
LINE公式アカウントに友だち追加されると費用が発生する課金方式です。
友だちが増えた分だけ費用が発生するため、コストパフォーマンスが良いのが特徴です。
【最低出稿金額】
最低出稿金額は1回の友達追加あたり50円です。
LINE広告を効果的に運用するためのポイント
LINE広告で費用対効果を高めるにはいくつかコツがあります。
クリエイティブの最適化を行う
クリエイティブの良し悪しでクリック率に大きく差が出ます。せっかくサービスの内容がよくても、クリエイティブが悪いとクリックされません。
LINE広告で効果的なクリエイティブを作るにはいくつかポイントがあるため、例としていくつか紹介します。
視認性の良さを上げる
ご自身のLINEアプリのトーク一覧の画面をご覧ください。一番上に広告が表示されているかと思いますが、まず目に入るのは文章の一部と画像の印象だと思います。
画像の中に文章が入っている場合は、文字のうち一番サイズが大きいものや色付きのものに目がいくでしょう。広告を見るユーザーも同様、画像や文章を吟味しているわけではなく、文章の数文字や画像の印象で識別しています。
ユーザーの反応を見ながら文言や画像を変える
クリエイティブのどこに興味を持って画像のクリックしているのかはユーザー自身にしか分かりません。
そのため、画像作成の際に大切なのは、ユーザーの反応を見ながらクリエイティブを最適化していくことです。
画像であれば、文言の一部の色や大きさを変えたり、逆に文言は一緒で画像の種類を変えてみるなどでテストをすることがおすすめです(こういったテストをABテストといいます)。
画像と同じく動画でもテストが大切なのは同様ですが、画像に比べて作り直しに費用がかかります。費用を抑えるためにおすすめなのが、冒頭シーンのみにバリエーションを持たせて、あとの内容は同じものを複数作成することです。
LINEの公式発表では、冒頭3秒間見られる確率が高い動画クリエイティブは、配信効果も高いという傾向があるとされています。そのため、冒頭3秒間のみを変えた動画を複数作り、効果的だった訴求に合わせて動画を作り直すという流れの制作がコストパフォーマンスの高いクリエイティブ作成になります。
自動入札の最適化を行う
前述した通り、機械学習が上手く進めば広告を最大限に活用でき、少ない単価で多くのコンバージョンを獲得できます。機械学習が最適に行われるためには、1ヶ月あたり40コンバージョンが必要とされています。
戦略パターンが4つあるため、適切なものを選ぶようにしましょう。
・イベント単価の上限を設定
・イベント単価の目標を設定
・入札額の上限を設定
・単価の上限なしで1日の予算の消化を最大化
ただ、配信開始時は学習の基となるデータが存在しません。そのため、開始初期に限っては、手動入札を使うことをおすすめします。
手動入札をする際は、早く機械学習に移行できるよう、年齢や性別や地域などのターゲティングを手動で設定し、コンバージョンの獲得効率が良さそうな層への広告配信量を最大化させることが大切です。
ターゲティングを見直す
効果的な運用には、自社の顧客に合ったターゲティングを行うことも必要です。LINE広告では4つのタイプからターゲティング設定ができ、配信の目的にあったターゲットを設定することで、効果的な広告配信ができます。
・オーディエンスセグメント配信
⇒年齢、性別、地域、趣味・関心などの条件指定して、対象のユーザーのみに配信
・オーディエンス配信
⇒ユーザーが取った行動データなどを基にオーディエンス(ユーザーのグループ)を作成し、対象のユーザーに配信
・類似配信
⇒基になるオーディエンスと似たユーザーに対して配信
・自動ターゲティング
⇒設定したターゲティング条件内でコンバージョンが見込めるユーザーにたいして配信
ポイントは、最初は広くターゲティングを行い、徐々に狭めていくことです。
オーディエンスセグメント配信のみでターゲティングを行っている場合は、オーディエンス配信や類似配信を組み合わせることで、興味を持っていることが見込めるユーザーやそれに近いユーザーにリーチできるため、クリック率やコンバージョン率が高まりやすいと言われています。
代理店への依頼も検討
クリエイティブやターゲティング次第で広告効果に大きな差が生まれる一方、それらの最適化には時間も労力もかかります。自社内でそれらを完結させるのが難しいときは、代理店への依頼も検討してみてください。
弊社トレファクテクノロジーズは、東証プライム上場企業であるトレジャー・ファクトリーのWeb広告運用を支援をしています。支援内容はLINE広告運用をはじめ、googleやyahoo!、Metaなど多岐の広告運用に渡り、商材に合わせた最適な集客支援を行っています。
自社のLINE広告の改善や、新たな出稿をご検討の際はぜひ弊社までお問い合わせください。
まとめ
LINE広告は、日本最大級のSNSであるLINEアプリを利用して配信される広告です。
幅広い年齢層で男女比も均等なため、他のSNS広告よりも広範囲のユーザーにアプローチできます。初期費用は不要で、推奨される予算は月10〜30万円以上です。効果的な運用には、クリエイティブの最適化やABテスト、自動入札の最適化が重要です。また、ターゲティング設定を工夫することで、広告効果を最大化できます。
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。