企業の公式サイト、制作して放置していませんか?
サービス内容をはじめ情報を詳しく記載しても、情報の溢れた現代では多くの潜在顧客にリーチすることが難しくなっています。潜在顧客に公式サイトを閲覧してもらう鍵は「SEO対策」です。効果的なSEO対策を行うことでGoogleなどの検索エンジンで上位表示され、多くの潜在顧客にリーチすることができます。
本記事では、マーケティングやブランディングにお悩みの企業の皆様に向けて、WEBマーケティングに欠かせないSEO対策の基礎から実践的なテクニックまでをまとめて概要を解説します。WEBマーケティングに欠かせないSEO対策。この記事が貴社のビジネスの成長に繋がるきっかけになれば嬉しいです。
1. SEO対策の基礎知識
SEO対策とは? SEOとの意味の違いはある?
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化のことを指します。
つまり、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで自社サイトが上位に表示されるように最適化することです。SEOもSEO対策も意味や目的は同じで、サイトが上位に表示されるほど閲覧率が高いため、検索エンジン最適化は潜在顧客にサービス情報を届ける有効な手段となっています。
SEO対策、なぜ必要? SEO対策の重要性
インターネットが日常生活に欠かせないものとなった現代、ウェブサイトの存在感を高めるSEO対策は、ビジネスの成功に不可欠な要素となっています。
ユーザーの多くは検索結果の上位数件しか見ないため、上位表示されることで潜在顧客へのリーチが大幅に向上します。また、オーガニック検索からの流入は、広告と比べてコストパフォーマンスが高く、持続的な効果が期待できます。
さらに、SEO対策は単なる検索順位の向上だけでなく、ユーザー体験の改善にもつながります。例えばサイトの読み込み速度向上やコンテンツの質の改善は、訪問者の満足度を高め、結果的にコンバージョン率の向上に寄与します。
競争が激化するデジタル市場において、SEO対策は企業の可視性と信頼性を高める重要な戦略となっているのです。
検索エンジンとは? 基本的な仕組みについて解説
SEO対策を効果的に行うためには、検索エンジンの基本的な仕組みを理解する必要があります。
基本的な仕組みは3工程あります。
① クローリング:
検索エンジンのボットがウェブサイトを巡回
② インデックス:
収集した情報を整理・保存
③ ランキング:
検索クエリに応じて最適な結果を表示
2. 効果的なキーワード戦略
キーワードリサーチの目的は?
キーワードリサーチを行うことで、ターゲット顧客が使用する可能性が高いキーワードを見つけ出すことができます。それらを効果的にコンテンツに組み込むと流入やサイトの滞在時間が長くなり、サイトの評価に繋がりやすくなります。
キーワードリサーチの方法まとめ
キーワードリサーチの方法を4つの手順にわけてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
① Google キーワードプランナーの活用:
まず、Google キーワードプランナーを使用して、ターゲットとなるキーワードの検索ボリュームと競争率を確認します。これにより、ニーズのある潜在的な価値の高いキーワードを特定できます。
② 収集した情報を整理・保存:
上位表示されている競合サイトのコンテンツを分析し、使用されているキーワードやトピックを調査します。これにより、業界のトレンドや効果的なキーワード戦略を把握できます。
③ 関連検索キーワードの確認:
Google検索結果ページの下部にある関連検索キーワードを確認します。これらはユーザーの関心事や検索パターンを反映しています。
④ ロングテールキーワードの発掘:
ロングテールキーワードを見つけ出します。より具体的で長い語句であることから、競争が少なく高い転換率が期待できるため、ニッチな市場でチャンスを掴むのに有効です。
以上の手順を組み合わせることで、効果的なキーワードリサーチが可能となり、SEO戦略の成功につながります。
キーワードを配置する適切な場所はどこ?
効果的なSEO対策には、キーワードの選定だけでなく適切な配置が不可欠です。
主に以下の5箇所にキーワードを戦略的に配置することで、検索エンジンとユーザーの両方にアピールできます。
① タイトルタグ:
ページの顔となるタイトルタグには、最も重要なキーワードを含めます。検索結果に表示される部分なので、クリック率にも大きく影響します。
② メタディスクリプション:
検索結果の説明文として表示されるメタディスクリプションにはキーワードを自然に組み込みます。タイトルタグと同じくページの顔です。アクセス数に影響するので、ユーザーの興味を引く魅力的な文章を心がけましょう。
③ 見出し(h1、 h2、 h3タグ):
ページ構造を示す見出しタグにキーワードを含めることで、コンテンツの関連性を強調できます。特にh1タグはSEOにおいてもユーザーへの配慮としても重要です。
④ 本文中:
自然な文脈でキーワードを使用します。過度な使用は逆効果なので、適度な頻度を保ちましょう。
⑤ 画像のalt属性:
画像の代替テキストにもキーワードを含めることで、画像検索での表示機会が増えます。
これらの場所にキーワードを適切に配置することで、SEOの効果を最大化し、ユーザビリティも向上させることができます。
3. 質の高いコンテンツ制作
キーワード戦略はSEO対策をする上で欠かせない要素ですが、Googleのアルゴリズムは常に進化しておりキーワード戦略だけでは上位表示が難しいのも現状です。ユーザーにとって価値のある、質の高いコンテンツを制作することはサイトの質を向上させ、Googleからの評価も上がります。また、サイトを訪問した顧客の獲得にも貢献できるため、質の高いコンテンツもキーワード同様に対策が必要です。
コンテンツ制作のポイント5項目をご紹介
・ ユーザーのニーズに応える情報提供
・ 独自性のある視点や情報
・ 読みやすい文章構成
・ 適切な見出しの使用
・ 画像や動画の活用
コンテンツSEOの定番5種類!
① ハウツー記事:
実用的な情報を提供するハウツー記事は、ユーザーの検索意図に直接応えるコンテンツです。具体的な手順や方法を詳しく解説することで、読者に価値を提供し、検索エンジンからも高評価を得やすくなります。
② リスト記事:
「〇〇の5つの方法」のような形式のリスト記事は、読者が情報を素早く把握できるため人気があります。構造化されたコンテンツは検索エンジンにも理解されやすく、上位表示につながりやすい特徴があります。
③ 比較記事:
製品やサービスの比較記事は、購買決定前の消費者に有用な情報を提供します。公平で詳細な比較はユーザーの信頼を得やすく、検索結果でも好まれる傾向です。
④ 事例紹介:
製品やサービスの比較記事は、購買決定前の消費者に有用な情報を提供します。公平で詳細な比較はユーザーの信頼を得やすく、検索結果でも好まれる傾向です。
⑤ 最新情報・ニュース記事:
業界の最新トレンドや重要なニュースを取り上げた記事は、情報の鮮度(フレッシュネス)を重視するGoogleのアルゴリズムに効果的です。定期的な更新も含め、常に新しい情報を提供することが重要です。
これらのコンテンツタイプを効果的に組み合わせ、ユーザーの検索意図に応える高品質なコンテンツを作成することで、SEOパフォーマンスの向上が期待できます。また、各コンテンツにオリジナルの洞察や一次情報を盛り込むと、さらなる差別化と上位表示の可能性が高まります。
4. テクニカルSEO対策(技術的SEO対策)
ウェブサイトの技術的な側面も、SEO対策において重要な要素です。検索エンジンがサイトを正しく理解し、インデックスできるよう最適化する必要があります。
サイト構造の最適化について解説
サイト内をクローラー(検索エンジンのボット)がクローリングしやすいよう、サイトの構造を整える必要があります。
また、サイトを巡回しやすくすることでサイト訪問者も快適に閲覧できることから、テクニカルSEOもコンテンツSEO同様必須のSEO対策です。具体的なテクニカルSEOとしては、適切なURL構造、サイトマップの作成、内部リンクの最適化、モバイルフレンドリーなデザインに気を配ることが効果的です。
ページ速度の改善とは?なぜ必要?
サイトの表示速度が遅いとサイトを閲覧できないまま離脱する訪問者が増加します。そうした傾向にあることからページ速度の遅いサイトはGoogleからの高い評価を得にくくなります。モバイル端末もパソコンも、どちらのサイトでもページ速度を早める工夫が必要です。
ページ速度を改善するには以下のような方法が有効です
・ 画像の最適化
・ ブラウザキャッシュの活用
・ JavaScriptとCSSの最小化
・ CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の利用
5. オフページSEO対策(外部SEO対策)
自社サイト以外での活動も、SEO対策において重要な役割を果たします。他のウェブサイトからの高品質なバックリンク(被リンク)を獲得することで、サイトの信頼性と権威性を高めることができます。
バックリンク(被リンク)とは?
バックリンクとは、外部のサイトから自サイトに貼られたリンクを指します。被リンクや外部リンクと呼ばれることもあります。
高品質なバックリンクとは、
・ 自サイトと関連する情報を発信しているサイト
・ 流入数の多いサイト
・ ドメインパワーの強いサイト
を指します。
バックリンクの獲得方法
以下3つが日頃心掛けられる基本のアクションになります。
① 質の高いコンテンツの作成と共有:
自然と他サイトからリンクされる可能性を高めるため、価値のある情報やユニークな視点を提供する高品質なコンテンツを作成し、それを広く共有しましょう。
② プレスリリースの配信:
新製品の発表や重要なニュースをプレスリリースとして配信します。メディアやニュースサイトが取り上げることで、質の高いバックリンクを得ることができます。
③ ソーシャルメディアの活用:
TwitterやFacebook、InstagramやLinkedInなどのソーシャルメディアでコンテンツをシェアし広めます。多くの人に見てもらうことで、他のサイトからリンクされるチャンスが増えます。
自然かつ効果的にバックリンクを獲得し、SEOのパフォーマンスを向上させましょう。
6. SEO対策の効果測定と改善
SEO対策は一度行えば終わりではありません。継続的に効果を測定し、改善を行うことが重要です。
効果測定とは?
SEO対策の成果をデータで把握することです。具体的には主に下記ポイントを確認・分析し、次の施策に役立てます。
・ オーガニック検索トラフィック
・ キーワードランキング
・ ページビュー数
・ 直帰率
・ 滞在時間
効果測定時の分析ツール4選
・ Google Analytics
・ Google Search Console
・ SEMrush
・ Ahrefs
7. SEO対策と同時施策が有効なマーケティング戦略
SEO対策は単独で行うのではなく、他のWebマーケティング戦略と組み合わせることで相互に補完し合い、全体的なパフォーマンスを向上させます。
PPC広告(リスティング広告)
具体的な方法としては、SEOとPPC広告で同じキーワードをターゲットにし、検索結果ページでの露出を最大化することや、PPC広告の結果からSEOに有効なキーワードを発見することが有効です。
ソーシャルメディアマーケティング
ソーシャルメディアを活用することで、コンテンツの拡散やブランド認知度の向上につながります。また、ソーシャルシグナルは間接的にSEOにも影響を与えます。ソーシャルメディアの活用例としては、SEO対策したコンテンツをソーシャルメディアで積極的に発信することや、ソーシャルメディア上の反応からキーワードトレンドを把握し、SEO戦略に反映させることが有効です。
メールマーケティング
メールマーケティングとSEO対策を組み合わせることで、リピーターの獲得や顧客ロイヤリティの向上につながります。メールマーケティングの活用例としてはSEO対策したコンテンツへのリンクをメールマガジンに含むことや、メールマーケティングで得た顧客インサイトをSEO戦略に活用することが有効です。
8. SEO対策の注意点
SEO対策を行う際には、検索エンジンのガイドラインに違反するような行為は避けましょう。ペナルティを受ける場合があります。
ペナルティに注意!ペナルティを受けるリスクのある行為の具体例をご紹介
・ キーワードの過剰な詰め込み
・ 隠しテキストや隠しリンクの使用
・ コンテンツの複製や盗用
・ リンクファーム(低品質なリンクの大量取得)
・ クローキング(ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを表示)
こうした行為は検索順位の著しい低下を招いたり、キーワード検索時にサイトが表示されない事態を招いたりする原因となる恐れがあります。
持続可能なSEO対策とは?
短期的な結果を求めるのではなく、長期的な視点でSEO対策に取り組む視点です。
ユーザーファーストの姿勢を貫き、価値あるコンテンツを提供し続けることが、持続可能なSEO対策の鍵となります。また、サイト構造を単一ページではなく構造化ページで構成していくと、コンテンツの評価に繋がりやすいだけでなく将来的に整理された質の高いサイトになる可能性があります。
9. まとめ:企業のためのSEO成功への道筋
ホームページは世界に発信する企業の顔。自社サイトのSEO対策は、企業がWebマーケティングで成功するための重要な要素です。適切な戦略を立て継続的に取り組むことで、認知度の向上や集客に繋げることができます。SEO対策は一朝一夕で結果が出るものではありませんが、長期的に取り組むことで大きな成果につながります。本記事で紹介した戦略を参考に、貴社のビジネスに合わせたSEO対策を実践してみてください。
また、SEO対策に不安がある場合や、より専門的なアドバイスが必要な場合は、経験豊富なSEO専門家やWebマーケティング会社に相談することをおすすめします。専門家のサポートを受けることでより効果的なSEO対策を実現し、ビジネスの成長を加速させることができるでしょう。
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